がんの地域連携クリティカルパス(以下、パス)とは、がん診療連携拠点病院と地域の医療機関等が作成する役割分担表、地域連携診療計画表及び患者用診療計画表から構成されるがん患者に対する診療全体を体系化したものをいいます。
がん対策基本法に基づくがん対策推進基本計画及びがん診療連携拠点病院の指定要件の見直し(「がん診療連携拠点病院の整備に関する指針(平成20年3月1日厚生労働省健康局長通知)」)に伴い、がん診療における医療機関の役割分担と地域連携を進めることで、がん医療の質の保証と安全の確保を図るため、平成24年3月までに、5大がん(肺がん、胃がん、肝がん、大腸がん、乳がん)の地域連携パスの整備が求められております。
このような中、兵庫県内のがん診療連携拠点病院などにより構成されている兵庫県がん診療連携協議会(以下、「協議会」)では、昨年、幹事会の下に、がん診療における地域連携パスを協議・検討するワーキンググループ(以下、WG)を組織して「がん診療における地域連携パス」のモデル案を作成しました。このモデル案をたたき台として、兵庫県医師会と協議会が、綿密な協議を重ね、さらには患者会等での集約意見なども参考にしながら、兵庫県内における医療機関において共通して利用していただけるように、兵庫県統一案ver1.0を平成22年10月に策定しました。
今後、がんの地域連携パス(兵庫県統一案ver1.0)の内容については、パスを活用していただく各地域の郡市区医師会との協議のうえ、説明会や連携医療機関の登録の後に、実際の運用を開始し、来年度の早い時期をめどに、パス運用状況の確認と課題や問題点の把握などの検証をして、協議会として取りまとめて今後の改善につなげたく思います。
この「地域連携パス」を活用することで、地域のかかりつけ医(連携医)とがん診療連携拠点病院とが協力して情報交換を行い、患者さんの視点に立った、安心で質の高い医療を提供する体制を構築することを目指しています。また、患者さんにとっては、長い待ち時間や通院時間の短縮などの負担軽減や、ご自身の治療計画や経過の把握、かかりつけ医の手厚い診療による不安の解消といった利点にもつながります。
ご意見、ご要望がございましたら、協議会のホームページ(以下、HP)のお問い合せまで、必要事項をご記入の上、お寄せ頂きますようお願いします。
本主旨をご理解の上、がん地域連携パスにご理解とご協力をよろしくお願いします。
平成22年12月
兵庫県がん診療連携協議会 議長
(兵庫県立がんセンター 院長)
西村 隆一郎










がんの地域連携クリティカルパスについて







