兵庫県がん診療連携協議会
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平成25年度 胃がんパスWG会議を開催しました。 平成25年10月5日(土)開催

日時:平成25年10月5日(土)13:15~14:15
場所:兵庫県私学会館 207号室

1.挨拶 

  協議会議長および研修教育部会長からの挨拶と、胃癌パスWG委員の自己紹介の後に意見交換を行った。

2.議題

(1)   胃がんパス進捗状況

  胃がんパスは、平成22年10月に県統一版を策定後約3年運用中。拠点病院内の周知が難しく医師間に温度差あり。連携医は現状が不明瞭。パスの内容自体は良いが、パス運用の全体像がみえにくい。周知不足がパス運用の広がりにくい原因ではないか。


(2)   アンケート結果について
a.5大がんのパス全体の稼働について:
・25年3月末時点(がん拠点 44 病院)で調整中9 病院、施設基準の届け出前2病院、施設基準届け出中10 病院、パス稼働20 病院、5大がん稼働3 病院。
・全県で平成25年3月時点の累計1,020件(24年度合計は589件)が運用中。乳がん387例(38%)、胃がん303 例(30%)、大腸がん149 例(15%)、肺がん137 例(13%)、肝がん 44 例(4%)が運用中。逸脱は11件、脱落39件の報告あり。肝がんで脱落は8件(18.2%)と多い。
・準拠点病院ではパスの運用は遅れている。準備や周知に時間がかかる。また、がん種によっても状況が異なる。
b.胃がんパス稼働について:
44施設中平成24年度152件、平成25年度は8月末現在で、110件が運用中。 大学病院等では人事異動や、教室間の連携不足もあり周知が困難。外来での経過観察の患者数は減らないのに、外来担当医が全てのパス経過観察患者の診察が必要で、負担増につながる。 外来受診日について:パスでの経過観察の日は大まかな目安。病状に応じて変更可能。しばられすぎないように運用すると、拠点病院への来院回数は減少する。
c.運用について:
経過観察の仕方、パス運用中の患者の周知法、パス候補者選定、スタッフ間でのとりきめ等、各病院の運用方法を発表し、意見交換。ガイドライン変更時の移行については、新しい適応患者から順次移行予定。
d.パス稼働の際の新たな提案:
1)連携医について:登録している診療所以外の診療所はパス患者を受けてくれない。患者逆紹介時にパスの説明をし、採血での経過観察のみといって参加してもらっているが、ことわられるケースがある。無理強いはできない。
2)パス脱落について:平成24年度2件、平成25年度(8月末現在)11件。胃がんパスの運用は、ステージ1のみのため脱落はあまりない。脱落例として突然拒食症になって運用困難となり、その後復活した症例あり。その他、連携医療機関(病院)の閉鎖、社会的原因、転居などが多い。バリアンスはあまりない。
3)「がん治療連携策定料」算定について:ほとんどの病院でうまく算定できている。大学は策定料がとれないとのことだが、チェックができていないだけ。


4)「がん治療連携指導料」の算定について:連携医の状況は情報不足。簡単に算定できるしくみのはずだが、やや混乱。医師会からも確認を依頼。
5)地域医師会との協議について:パスについての協議済みの圏域と、未協議の圏域あり。周知不足でもあり、年に1度は各圏域で医師会との協議が必要だが、各地域の事情があり困難。
6)患者の負担金が増えるため、患者の同意が得られにくいとのことだが、がん患者さんのメリットをアピールして了解を求めるべき。
7)患者さんへの周知は、県民フォーラムや市民フォーラムなど。主として拠点病院ごとに開催しているが、経過の順調な患者・家族や、一般の県民・市民はフォーラムに参加しない。どう周知するかが問題。

(3)   その他

 胃がんと乳がんパスが、他臓器のパスに比べて運用件数が多い。胃がんに関してパスを広めていかないと他のパスも広まっていかない。兵庫県がん診療連携協議会を中心にして、もっと胃がんパスを広めていってもらうよう、WGの先生方を中心にお願いしたい。

以上

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